【ほくろと皮膚がん】美容目的でのほくろ除去にはご用心
#ほくろ除去 #皮膚がん
ほくろ(母斑)は良性なので必ずしもとる必要はないのですが、美容目的、あるいはひっかかるためなどの原因でほくろ除去をされる方は多いかと思います。
ほくろ除去は保険適応(手術)ですが、美容目的で多発するほくろをレーザーで除去する治療は自由診療になります。
保険診療であれば病理検査を行えるので良性、悪性の鑑別は行えます。それに対して自由診療で行うとそれは診察のみでの判断となります。ベテランの皮膚科、形成外科の医師であればある程度の良性、悪性の判断はできますが、判断に悩むグレーな病変は存在します。その場合は病理検査が必要ですし、この検査が最も確実な検査となります。
多数のほくろを治療される場合、まれに皮膚がんが混在する場合があります。
ダーモスコピーという拡大鏡を用いれば悪性の疑いをもって病理検査を行うことができますが、そうでなければレーザーで削ってしまうかもしれません。悪性の皮膚がんに対してレーザー治療を行い、病変が残存すればしばらくして必ず再発(しばしば悪性度が増して)します。