痛くないウィルス性疣贅(いぼ)治療について
ウィルス性の疣贅(いぼ)の治療についてですが、
保険診療では液体窒素による凍結療法や局所麻酔下での電気乾固法、いぼ剥ぎ法などが行われます。これらは痛みを伴う治療になります。
特に液体窒素による治療は保険診療の中でも治療費が安く、施術が簡便なため頻繁に行われる治療です。
ただ、重症例、難治例は存在し、数カ月~年単位で治療してもなかなか完治しないケースもあります。
その他、サリチル酸(スピール膏など)や尿素軟膏(ウレパール、ケラチナミンなど)、ビタミンD3軟膏(オキサロールなど)の外用やヨクイニンやセファランチンなどの漢方の内服が併用される場合もありますが、単独ではなかなか難治なことも多いので上の治療に併用されることが多いのではないでしょうか。
ウィルス性疣贅は伝染します。自分の顔、体、手足とさまざまな部位にうつりますし、他人にもうつることもありますのでなるべく早期に治療するのが望ましいです。
その他、消毒薬や腐食作用のある薬剤、施設によっては炭酸ガスレーザーやPDT(光線力学的療法)が行われることもあるかと思います。
また、ウィルス性疣贅の血管をターゲットとするような光治療が有効な場合もあります。
当院でも保険診療での治療をまず行い、難治の場合には自由診療(光治療)もおすすめする場合もあります。
ウィルス性疣贅は長期間同じ治療していて反応が乏しい場合に、治療を変更することで劇的に改善するケースがけっこうあります。数カ月以上まじめに治療を行っても改善が得られない場合には治療の変更も検討されるとよいかと思います。