【しみ・いぼ治療】ピコレーザー(エンライトン)+αの経過
シミにも老人性色素班、肝斑、ADM(後天性真皮目らのサイトーシス)、炎症後色素沈着、雀卵斑(そばかす)など色んな種類のシミが混ざっていたりします。また、シミだとご来院されても、少し盛り上がったいぼ(老人性疣贅、脂漏性角化症)やほくろ(母斑)の場合もあります。
市販の美白を謳う医薬部外品の類でなんとかケアしていく方は多いかと思いますが、これらは一般に高額なものが多くなります。長期間使い続けるよりは美容クリニックでの施術の方が費用対効果はよいのではないでしょうか。
クリニックなどでよく取り扱うハイドロキノン、ルミキシルなどを使用しても、くすみをある程度薄くすることはできても、シミを除去することは難しいと思います。これらの外用剤はフォトフェイシャル(光治療)やレーザー治療の効果には及びません。
一般にフォトフェイシャルは月1回で繰り返す治療でほとんどダウンタイムのないものになります。一定の回数を目安に受けていただき、その後はメンテナンス治療となります。
フォトフェイシャルと比べるとレーザー治療の方がシミ(肝斑・炎症後色素沈着以外)はしっかりとれます。従来のQスイッチレーザーはガーゼかテープを貼っていたのですが、当院で導入したピコレーザー(エンライトン)は軟膏のみでテープは不要となります。炎症後色素沈着もQスイッチレーザーと比べるとかなり軽いように感じます。
シミの種類によって治療回数は異なります。シミの色の濃さ、シミの深さによっては1回で落としきれないこともあります。
雀卵斑(そばかす)のように再発するシミもあります。
また、いぼの場合は炭酸ガスレーザーやプラズマ治療で治療しています。
施術前→ピコレーザー(しみとり)、プラズマ治療(いぼとり)施術後2週間
だいたいのシミ、いぼはとれていますが、いぼ状のものは少し残存してます。わずかに色素沈着を伴うところもあります。
その場合はビタミンC、トラネキサム酸の内服、サンスクリーンの徹底、ハイドロキノン外用などを行い、2-3か月あてて再度治療を行います。
くすみ・色素沈着に対するピコトーニングであれば1カ月後から治療可能です。
【料金(税別)】
ピコスポット(5mm以下のシミ)1か所3500円 3か所で1万円
シミが多発する場合、30ショット以上で顔は10万円を上限としています。
くすみ、色素沈着、肝斑に対してはビタミンC・トラネキサム酸内服などの保存的治療に加えてピコトーニングをおすすめしています。
QスイッチYAGレーザーでのレーザートーニングでの効果がいまいちな方、痛みに弱い方にはピコトーニングの方がよいかと思います。
【副作用・ダウンタイム】
強い赤み:1-数日
かさぶた:1-2週間(部位によって異なります)
炎症後色素沈着:淡い色素沈着や淡い赤みが数カ月続く場合があります
【注意事項】
しみの種類によっては1回で除去できない場合があります。また、日焼けをされますと色素沈着の原因となりますので適宜塗りなおすなど紫外線対策を徹底していただく必要があります。また、しみ治療をされる方には基本的にはビタミンC・トラネキサム酸の内服をおすすめしています。