ニキビ跡は治る?治療はいつ終わる?
ニキビ跡治療で何の施術をしていくにせよ、いずれはなだらかになり浅くなっていきます。
その治療期間が2-3年で終える方もいれば5年、10年と続けたり、数年インターバルをあけてまた治療再開する方もいます。
上の写真は左の方がニキビ跡が比較的わかりやすい状態です。なんとなくニキビ跡があり、波打ったように見え、キメが乱れたように見えます。右の方はキメが整いニキビ跡が目立たないように思います。凹凸自体の変化はほんのわずかな違いです。もちろん照明のあたり方ではわずかに影ができてしまうかと思います。治療することでニキビ跡の境界が不鮮明になり、なだらかになり、ぼかされてはいきます。
これでニキビ跡が消えて完全に治ったのかと言われると治ってませんし、よく見たらわかります。ニキビ跡治療を始める頃は少し浅くなればいい、目立たなくなればいいと思って治療を始める方が多いかと思います。ただ、治療年月が長くなればなるほど、ほんのわずかな陥凹や照明でできる影ができることに過敏になるように思います。
程度の差はありますが身体醜形障害(いわゆる醜形恐怖症)、あるいはうつ状態/うつ病の方が増えてきます。治療が長くなればなるほど治療のゴールはあるようでなくなってしまうように思います。
何度も書いていますが、最終的にはキメの乱れや毛穴、色むら、肌質の問題になってきますし、これはアンチエイジングの治療とほぼ同等ではないでしょうか。
当院で複合的治療で定期的に施術したとしても最低1年はかかります。長い方でも2-3年で治療を一旦終了されます。フラクショナルレーザー治療は基本的に5-6回が1クールですが、1クールで終わることはありませんし、単独治療には限界がありますので延々と繰り返すのは精神的にもよいとは思いません。
ニキビ跡治療は結局、皆様がある程度満足されたところ、折り合いがついたところが終わりになるかと思います。数回で治らないのかと聞かれることがありますが、残念ながらそれは無理だと思います。1-2回で治療効果を判断(効かないと判断)し、クリニックも転々とし異なる治療を受け続ける方もいるかと思います。実際、少ない治療回数で効果が実感できる治療というのはかなり限られるのではないでしょうか。