【よくあるご質問】ニキビ跡は治るの?
ニキビ跡は瘢痕です。
多くは陥凹した瘢痕で悩んでいる方もいますが、隆起した瘢痕(肥厚性瘢痕やケロイド)や平坦な瘢痕もあります。
瘢痕は治療によった凹凸が改善しますし、質感は周囲に近いものになっていきます。最終的には白色から肌色の平坦な瘢痕(治療のゴール)になると思います。フラクショナルレーザーをすれば1回の施術で〇〇%の皮膚が入れ替わるという文言をよく見聞きするかと思いますが、照射密度20%で5回施術したとしてもそれで瘢痕が消失することはありません。治療により真皮成分の組成が変わり、コラーゲンの再構築が起こります。瘢痕の性状が徐々に正常に近づいていきますが、瘢痕が完全な正常皮膚に戻ることは残念ながらありません。
施術前→1回施術後(複合的治療)
1回の施術で上くらいの変化で改善したとしても、実感できる方とできない方がいるかと思います。特に毎日ご自分の顔をしっかり確認している方ほど変化を感じにくいと思います。一般に行われるフラクショナルレーザーでは特に1回の施術で効果を感じるのは難しいでしょう。
平坦な瘢痕の状態で満足していただける方であれば「ニキビ跡は治る」と言えると思います。しかし、ニキビ跡部分の質感の違い(キメ、光沢、毛穴、色調の違いなど)はどうしても残ってしまいます。この正常皮膚と瘢痕のわずかな質感の違いまで気にされる方にとってはいかなる治療を施しても「ニキビ跡は治らない」ことになると思います。
どこまでいってもそれは「ニキビ跡をぼかし治療」であって「ニキビ跡を治す治療」とは異なるでしょう。