【臀部の凹み・傷跡】ステロイド注射による脂肪萎縮(副作用)
ステロイド(ケナコルト)は保険診療で注射されることはたびたびあります。
皮膚科では主に肥厚性瘢痕やケロイドで使用しますが、瘢痕内に注射します。ニキビでも嚢腫性ざ瘡(袋状になるにきび)にはステロイド注射を行うことがあります。
深い部位に多量にステロイド注射してしまうと副作用として脂肪萎縮が生じてしまいますので慎重に注射する必要があります。
花粉症などに対してステロイド注射を打たれて肩が大きく凹んだりする方はたまに見かけますが基本的に難治性となります。
普通のニキビでも気軽にステロイドを不適切に打ってしまうととんでもないことになります。
下のモニター様は臀部の毛包炎、せつの後に生じた細かい瘢痕に他院でステロイド注射が打たれたとのことですが、強い脂肪萎縮が生じてしまっていました。
皮膚も脂肪組織も萎縮してしまい大きく凹んでいましたので外科的に切除縫縮も相談しましたが、多発しており術後の安静困難なため他の治療を選択することにしました
施術前→2回施術後
数カ月おきにイノジェクター+αで2回治療しましたが、皮膚の凹みが軽減し赤みもかなり減っていました。
正直少ない回数でここまで改善するとは思っていなかったのでびっくりしました。
施術前→2回施術後
どこまで目立たなくできるかはわかりませんが、この後もモニター治療を継続していただいております。
当院はニキビ跡、肉割れ、水ぼうそう跡で来られる方が多いですが、その他の傷跡についても臨機応変にご相談に応じます。