ニキビ跡 クリニック こじまクリニック東京 | 中央区八丁堀 皮膚科 美容皮膚科 形成外科 宝町駅より徒歩3分 ニキビ跡 肉割れ 毛穴治療

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妊娠中のニキビ治療について

妊娠中のニキビ治療について

一般に妊娠が成立しますと時期によりホルモンバランスの変化がでてきます。

妊娠初期 プロゲステロンが大幅に増加。
妊娠15週頃~ エストロゲンが急上昇
妊娠20週頃~ エストロゲンがプロゲステロンの量を追い越す

一般にプロゲステロンの作用はニキビを誘発するとされているんで、妊娠初期はニキビがができやすくなり、15~20週頃からニキビが若干おさまっていきます。

では妊娠時のニキビ治療についてそれぞれみていきます。

保険診療
抗生剤内服
クラビットなどニューキノロン系は禁忌となっています。
ミノマイシン、ルリッド、ファロムなどは 『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること』とだいたい書いてあります。よほど感染症状が強くならない限り処方されないと思います。
産婦人科でも出すとしたらだいたいペリニシリン系、セフェム系、マクロライド系の薬剤です。

抗生剤外用
ダラシン、アクアチムは『妊娠中の投与に関する安全性は確立していない (使用経験がない)』と書いてあります。局所の外用で血中に移行するのはほんの微量なのではないでしょうか。炎症が強い場合には使うこともあると思います。ダラシンが配合されているデュアック配合ゲルは禁忌とはなっていません。
ゼビアックスは『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には使用しな いことが望ましい。〔妊娠中の使用に関する安全性は確 立していない。』と書いてあります。

 

ディフェリンゲル:アダパレン(ビタミンA誘導体)
『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使用しない(妊娠中の使用に関する 安全性は確立していない)』とされています。ビタミンA誘導体の飲み薬(チガソン、アキュテインなど)は催奇形性があるため、妊娠時は禁忌となっています。その流れで外用剤も万が一があっては困るので禁忌になっています。血中へどれだけ移行するか確証がないということです。

ベピオゲル:過酸化ベンゾイル(BPO)
『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の 有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。』とされています。つまり禁忌ではないとされています。今後妊婦のニキビの選択肢にはなりうると思います。ただ妊婦の肌はデリケートですのでしっかり保湿ケアしないと刺激、赤み、皮むけなどの副作用が強くでるかもしれません。

デュアック配合ゲル:BPO+クリンダマイシン(ダラシン)
『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にの み使用すること。』とされています。ベピオ+ダラシンの併用を同じことですが、これも選択肢になりうるのかと思います。副作用の肌荒れが強くでる可能性はありますが。

エピデュオゲル:アダパレン+BPO
『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては使 用しないこと。〔妊娠中の使用に関する安全性は確立 していない。』とされています。これもディフェリンゲルと同様です。


面皰圧出・穿刺排膿

特に問題なし

自費診療
トレチノイン外用
妊娠中は避けた方がよいと思います。特に高濃度(0.025%から0.1%)の使用はデリケートな妊婦の肌あれの原因となり得ますし、ディフェリンゲルと同様血中へどれだけ移行するかわからない点もあります。
コスメに含まれるレチノールは、トレチノインと違い薬理作用お濃度もかなり低いため、使用しても問題ないとされています。ただ肌が敏感になりやすいのでより低刺激なものをオススメします。

イソトレチノイン(アキュテイン、ロアキュテインなど)内服
禁忌です。内服して妊娠した場合、妊娠12週までに高率に胎児に障害が出るとされています。ビタミンA(チョコラA、肝油など)でも一定量(1日5000‐8000IU)を超えると禁忌とされています。
厚労省は最低1か月避妊と書いています。基本的に個人輸入品になるので半年は避妊が必要とするクリニックも多いです。実際処方されるドクターに聞くのがよいです。

アゼライン酸
妊娠・授乳中も使用可能とされています。

LED治療
効果がマイルドな上、大事な時期に月に何度も通院するのはおススメできません。

光治療
可能ではありますが、赤みが強く出たり、妊娠性肝斑が誘発、顕在化される可能性があるのでおススメできません。

ケミカルピーリング
グリコール酸、乳酸、サリチル酸マクロゴールなど角層レベルのピーリングであればやっているクリニックもあると思います。(やらないというクリニックもあります)妊婦の肌はデリケートなので低濃度にするなど調整が必要です。また、サリチル酸を高濃度で経口摂取した場合、胎児に奇形が生じる場合がありますが、コスメやホームピーリングに含まれるような低濃度で皮膚に使用しても問題無いとされています。サリチル酸マクロゴールであれば角層レベルでとどまり、刺激が少なく月1回でいいのでありかと思います。ニキビには効果がありますが、赤みなどの副作用が強く出る可能性があるのでよく相談してからになります。

以上のように基本的に保険診療では絶対禁忌薬は明確になっていますが、その他確証がないのでおススメできないグレーな薬は無数にあります。外用薬に関しては皮膚に外用・塗布する量で血中に移行して、さらに胎児に移行する濃度はごくごく微量と思われますが、妊娠時はトラブルを避けたいですので念には念をということで何も出せませんとすることが多いのではないでしょうか。

 
 

投稿日:2017年11月20日|カテゴリ:ニキビ跡, 院長コラム