ニキビはつぶさないでください
日本ではニキビは未だに皮膚病だと認識されていない傾向にあります。それに対して海外では速やかに皮膚科クリニックへ受診し、必要な処置を受けます。
保険診療で処方できる薬剤については日本のニキビ治療は残念ながら海外より遅れています。(ディフェリンやベピオなどがでてきて少し追いついたように思いますが)
ニキビは早期に治療しなければニキビ跡を残し得ます。最もNGなのは自分でつぶすこと、放置することです。
自分でつぶしてうまく面圧(面皰圧出)や排膿ができればよいのですが、こもったニキビは出口がふさがっていますので圧迫しても外にでません。下手をすると内部で破裂してニキビ跡(瘢痕に)なってしまいます。体質によっては自然治癒する人もいれば高率にニキビ跡になる人もいると思います。眉間や鼻周囲にアイスピック型のニキビ跡を残す方は自分でつぶす方が多いように最近思います。
ニキビ治療は保険が効きます(効かない市販のニキビ薬を買うよりも安く済みます)。自由診療ではケミカルピーリングや光治療が行われますが1-2万円が相場です。難治性ニキビでは当院では皮脂腺焼灼のためマイクロニードルRF治療を行います。さらにニキビ跡になってしまうと保険は全く効きませんので、その倍以上の治療費用と治療期間がかかります。
ニキビは保険診療でも治るレベルのうちに早期に治療するのがベストです。ストレス社会ですので、寝不足・メイク・不規則な食生活など色んなマイナス要因はあります。思春期に限らず20-50代の方でも大人ニキビができる方はいらっしゃいます。放置せず、近隣のクリニックで治療を受けて欲しいと切に願います。