【保険診療】粉瘤の手術について
夏くらいから粉瘤でご来院される方々が増えてきました。
粉瘤(表皮嚢腫)は毛包組織由来の腫瘍です。
つまんで中身を無理矢理出すと悪臭を伴う脂のようなものがにょろにょろと出てくるので「脂肪のかたまりができた」と表現される患者様もいますが内容物は角質です。
最初はわずかに隆起した小さなしこりですが、徐々に増大して大きなしこりになります。基本的に腫瘍ですので治療は手術になります。
特徴は真ん中に黒い点があり、青みがかっています。
そのまま置いておくと大きくなりますし、感染を伴ったり異物反応を起こしたりして赤みや痛みを伴うようになりますので早めに除去するのが望ましいです。
手術方法としてはくりぬき法と切除縫合があります。
サイズが小さければくりぬき法で短時間に施術することができますし、小さな手術痕ですみます。
サイズが大きければ切除縫合して確実にとる必要があります。粉瘤は袋の中に角質成分が入っていますが、角質だけ除去して袋が残れば再発します。大きなしこりをくりぬき法で施術すると袋が残ることがありますので当院では切除縫合することが多いです。
これらの施術は保険適応があります。当院では手術は時間帯によっては当日手術することもありますが、基本的には後日予約で手術になります。また手術から1週間後くらいに抜糸、病理検査説明などのため再診していただくことになります。