【ニキビ跡治療】ピンポイント型治療VS全顔型治療
現在当院で行う治療ではニキビ跡を個別に1つ1つ治療していくタイプのものと全顔をまんべんなく治療していくタイプのものがあります。
個別に治療していくものにはプラズマ治療(手作業)、TCA(CROSS)、イノジェクター、サブシジョン(針)、スムースライナーなどが代表的です。
全顔をまんべんなく治療していくタイプのものはフラクショナルレーザー、プラズマ治療(機械作業)、TCAピーリング(低濃度)が代表的です。
私の経験上、TCA(CROSS)やプラズマ治療(手作業)でピンポイントの施術している人とフラクショナルレーザーで全顔の施術してきた人とでは、前者のほうが個々の瘢痕は改善していると感じることが多いです。
視覚的に一番深い部分や気にされている部分が変化してくると効果の実感に結びつくのでしょう。全体的になんとなく良くなったという変化は毎日顔を見ている本人にはわかりにくいものです。
フラクショナルレーザーでもかなり改善することもありますが、それはボックスカー型、特に浅いものが多い場合のように思います。深い瘢痕(ボックス型やアイスピック型)や癒着を伴うローリング型は単独治療ではなかなか変化しにくいものです。
ピンポイント型治療の欠点は瘢痕の数が増えれば増えるほど時間がかかるという点です。また施術者の技量によって効果が変わってしまいます。特にプラズマ治療はそうだと思います。手間がけっこうかかるため、このような類の治療は普及しない治療でしょう。
当院で行うDrお任せの複合的治療は希望の範囲は隈なく施術していますが、どちらかというとピンポイント型治療に時間を多くかけています。今後よほど良いレーザー機種がでない限り、今のところフラクショナルレーザーを導入する予定はありません。